レヴァイン/CSOの惑星2020/01/03 23:19:51

まさかの1日後更新。
どうした? ちょっと飛ばし過ぎじゃあない?
とりあえずこれで2カ月分は稼いだってことにしとく?(苦笑)

まあ聴きグセ(というか消化グセ)がついているのは良きこと。

新年だし華やかに、ってわけでもないけど、レヴァイン/CSOの惑星をスコア見つつ鑑賞。

「惑星のベストワン!」なんていう声も多い盤だけど……。
うーん……、個人的にはちょい期待外れ。
土星と木星を昔吹奏楽で棒振った身としては、特にこの2曲がハマらないとダメなんだよなぁ。

もちろんシカゴ響、流石にバリバリ鳴ってる。
特に火星は凄まじく、とにかく鳴っている音だけで有無を言わせぬ説得力がある。
何ていうか圧倒的な「楽隊」の力だなー。

ただ敢えて言わせてもらうと「それだけ」って感じ。
木星もよく鳴ってるんだけど、そもそもテンポ操作が雑というか、サーっと流れて「ハイおしまい」って感じ。
後に何も残らない。

ちなみにこれ聴いた後(我慢出来なくて、苦笑)、ボールト御大の名盤(最後の録音)で木星聴いたけど……もう段違い!

「品格」みたいな抽象的な言葉で言うのは逃げかもしれないけど、ノーブルでジェントル、そもそも楽曲を完全に自家薬籠中の物としている。
テンポの出し入れが全部「かくあるべし」と言いたくなるようなハマり具合。
中間部の有名なあのテーマを、最初は控えめに始めつつ自然に熱を帯びさせる老練なワザ……完璧。

むしろレヴァイン盤で印象的なのは静かな曲の方。
金星とか海王星とか。
スコアを見てると複雑なパートそれぞれが混濁せずきちんと存在してる。
ハープやチェレスタの輪郭がすごく綺麗。
海王星のコーラスも。

ちなみに「惑星」、自分どのくらい持ってるのか調べたら多分以下の通り。

・カラヤン/VPO(カラヤンVPOboxの一枚。まだ火星しか聴いてない)
・バーンスタイン/NYP(正直レニーにしては印象薄い。木星が遅めだった)
・オーマンディ/PhO(オーマンディ20世紀boxの一枚。まだ聴いてない。汗)
・ボールト/LPO(言わずと知れた名盤。マイベストチョイス)
・小澤/BSO(図書館で借りてリッピング。全く印象に残ってない。苦笑)
・レヴァイン/CSO

正直「惑星」ってそんな面白い曲とは思わないんで、もうこれだけあれば十分かなぁ(苦笑)。

吹奏楽畑だから言うわけじゃあないですけど、ホルストなら「吹奏楽のための第1組曲」の方がよっぽど良い曲。
オケしか聴かない人にも聴いてほしい。

オススメはテラークから出ているフェネルとクリーヴランド管弦楽団管楽セクションの一枚。

セル・ザルツブルクライブ19692020/01/02 17:31:41

明けましておめでとうございます。
去年は4回しか更新してませんでした(汗)。
3カ月に1回。
今年はせめて月一目指します。
……毎年言ってる気がするけど。

どうでもいいんですが今年で4回目の年男。
普通に生きたとしても人生の半分は終わってるわけです。

ミチョランマの山に呆れるというより勿体無いよなぁ、と感じて。
今年はツイッターでタグ #ミチョランマカウント つけて呟くことで可視化し、モチベ上げてこうかなぁと。
ブログがその度アップされるかは別の話ですけど(汗)。
そもそも音盤レビューに限らず書いてもいいんだけどね(何を今更)。

というわけで、まずは言葉より行動。
元日から始めました。

ベートーヴェン生誕250年記念だから、という訳ではないけど、セル/VPO、ギレリスのベートーヴェンプログラム。
ザルツブルク音楽祭1969。

噂に違わぬ凄まじい熱演。
ライブのセルはやっぱ違う。
この翌年が伝説の東京ライブですね(あれも素晴らしい一枚)。

もう初っ端のエグモント序曲から燃え燃え。
コーダの追い込み震える(セルの声めっちゃ聞こえる)。

第3コンチェルトも1楽章の序奏から前のめり。
ギレリスのピアノがまた良いんだよなぁ。
安定の硬質の打鍵を保ちつつ、それだけではなく、熱さと真水のような透明感の両方を感じさせる。
1楽章カデンツァの自在な羽ばたき!
2楽章の澄んだ空気!
セル/クリーブランドとのコンビで録音した同曲とは大違い。
終楽章のコーダの丁々発止、興奮する!
最後のブラボー、そりゃあそうでしょ!って感じ。

そして「運命」が掛け値無しに衝撃。
ここまでこの曲で震えたのってクライバーを初めて聴いた時以来かも。
手兵ではないウィーンフィルを相手にしているのに、アゴーギクの巧みさ……。
1楽章のラスト直前、ふっと手綱緩めてから一気に追い込むのなんて手に汗握る。

全楽章通じてホルンが常に物を言っているのが印象的。
その結果、変な例えかもだけど、楽曲が3Dで「見える」感じ。
スコアが立体になって耳に届くって言えばいいのかな。

当然3楽章のホルンの主張はめっちゃ強い。
1楽章再現部、第2主題前のファンファーレも当然ファゴットではなくホルンバリバリ。
まあこれは頷けるわな。

終楽章のトロンボーンの圧倒的な説得力。
ベートーヴェンがこの楽章にこの楽器を加えた意義が理解できる。
この凱歌には必然だったんだよ!

いやはや、新年早々良い一枚からスタート。
てかこの名盤をずっと聴かずに放置してた自分を殴りたい(苦笑)。

ミチョランマ踏破は一歩ずつ/ピアソラ、CM音楽、ジュリーニ。2019/10/15 00:30:31

土曜日の台風で外仕事が飛び、図らずもその日から3連休になった。
シフト勤務なので、2連休はたまにあっても3連休以上なんて夏休みか冬休みくらいしかない。

不幸中の幸い、という言い方が適切かどうかは分からないけど、(特に土曜は)外に出るわけにも行かないので家で作業が色々と捗った。

日曜の夜。
ミチョランマの山に埋もれていた、「ヨーヨー・マ・プレイズ・ピアソラ」を聴いた。
買ったことすら忘れていた(苦笑)。

ピアソラはリベルタンゴしか知らない無知な身だが、どれも聴きやすかった。
「フガータ」と「タンゴ組曲」のアレグロが気に入った。

しかしこのアルバム、もう20年以上前になるのか……。
サントリーローヤルのCMで見たの(聴いたの?)、数年前とは言わないまでも、10年くらい前のような気がしてた。
時の経つ速さに震える。

CMと言えば、

・アロンアルファ:割れたレコードを再現するやつで流れるチェロの独奏曲
・ハーゲンダッツ:土俗的なバレエ音楽風の曲

がずっと何なのか分からなくてモヤモヤしたまま人生を送ってる。
後者はCMオリジナルの可能性も高いけど、前者は多分クラシックなんだよな……。

今ならググればすぐ分かるんだけど、なにせ時代が時代。
どちらも20年以上前。

ちなみに25年以上前の「ビートたけしのつくり方」というバラエティの1コーナーに「大家族主義」というミニドラマがあって、そのテーマ曲がモーツァルト風の軽快な楽曲だったけど、観ている当時は知らない曲だった。

それがその数年後に買ったCDに偶然入ってた。
フォーレの歌劇「ペネロープ」前奏曲だった。
全然モーツァルトじゃあない(苦笑)。
そんな偶然もあるので、上のふたつにもいつか出会えるのではと期待している。

翌月曜は連休の締めに、ジュリーニが指揮するフォーレのレクイエム、ラヴェルのマ・メール・ロワを聴いた。

前者のサンクトゥスにあふれる歌心。
後者の緻密でありながらせせこましくなく、むしろゆとりをもって聞こえてくる音像。
特に終曲「妖精の園」の余裕に満ちた締めくくり。

そういったジュリーニの歌心や緻密さの魅力に気づたのは、オッサンになってからだなぁ……。
若いときはもっと「渋い」だけの人と思ってたきらいがある。

ちなみにジュリーニ、VPOボックスとソニーボックスを買ってるのに(当然?)ミチョランマ。
これもいつかは手を付けないとね……。

ただ、何となくこの2日で「聴きぐせ」ついてきてるの良い気がする。
少しずつでも。
とにかく色んなやり方で、まずはミチョランマを減らしていきたいものです。

まだブラ2しかしてない、ムラヴィンスキーのボックス企画もちゃんとやりますよ?(笑)。
多分次はワグナー聴き比べ。
まあ、ぼちぼちと。

牛牛(ニュウニュウ)@浜離宮朝日ホール2019/07/17 22:26:38

6月26日の夜。

奥方がハマってるアニメ「ピアノの森」に出てくる中国人ピアニスト、パン・ウェイの演奏を担当しているピアニスト。

奥方が行きたい、とのことでじゃあせっかくだからお供すっか、と同行(箱が職場近くだから仕事後に行ったけど)。
アリス以外のピアニスト聴くとかいつ以来かしら。

曲は
メンデルスゾーン:ロンドカプリチオーソ
ショパン:即興曲第2番、第3番
同:ピアノソナタ第2番

ショパン:舟歌
リスト:ウィーンの夜会
シューベルト:即興曲第2番、第3番、第4番
ショパン:スケルツォ第3番

アンコールはショパンの革命、ワルツ遺作、リストのカンパネラ。

演奏は全体にかっちりしているというか、あまり即興性を感じさせないタイプ。
ソナタやスケルツォ、悪くはないんだけど平均点というか優等生というか……。

ただ、それなのに妙にオーバーアクションなんだよなぁ。
演奏の始めとか終わりとか特に。
空いてる片手で指揮してるみたいな振り(?)とか。

まあ自然と出てるのかもしれないけど、あまり好きじゃあない(苦笑)。
エキセントリックな演奏するタイプならまだ分かるんやけどね。
目につくというか鼻につく(苦笑)。

個人的にはショパンよりリストとシューベルトがハマった。
特に「ウィーンの夜会」は上記した「振り」も曲の粋というか、風雅にマッチしててOK。
演奏もインティメイトで好感。

続くシューベルトの即興曲も、ショパンより劇性を見せてくれてなかなかの熱演。
シューベルトのソナタみたいな内省的な曲が合うかどうかは難しいところだとは思うけど……。

アンコールはサービスし過ぎ(笑)。
革命に鐘とか、やり過ぎやんw

ワルツ遺作はそれまでとは打って変わってしっとりと、それでいて主情を滲ませてて佳演。

この感じでソナタも弾いて欲しかった、てのはアンコールあるあるか(苦笑)。

まだ22歳とのことなので今後に期待。
あのオーバーアクションも、コンチェルトとかならハマるのかなー。

……アリスたんに比べて辛口だなーw

「私は、マリア・カラス」/「マリア・カラス 伝説のオペラ座ライブ」2019/06/09 23:22:44

しれっと4カ月も前のこと書きます。
相変わらずダメダメですね。

2月4日。
早起きした(してしまった?)ので仕事前に渋谷立ち寄り。
滑り込みで「私は、マリア・カラス」観てきた。

「Bunkamuraラ・シネマ」に行ったのは多分初めて。
渋谷とは言え朝イチだから空いてると思ったら……朝の回、ご老体多すぎ……(苦笑)。

インタビュー映像使いつつも割と淡々とした演出。
中盤以降はオナシスとの関係にフィーチャー。
少し眠くなって意識飛んだ(苦笑)。

ただローマでの公演中止とか離婚騒動について聞かれてキレ気味なカラスがそのまま映しだされているのは興味深かった。
映画撮影のオフショットとか、カムバック公演の映像も良かった。

そういやぁステファノとの関係は全然触れられてなかったね(苦笑)。
MET支配人とのトラブルでブチ切れする映像は迫力満点!(笑)

音楽映画としては「マリア・カラス 伝説のオペラ座ライブ」の方がいいけれど(今作にも一部映像あった)、矛盾や葛藤を抱えた一女性を描いた作としては良きだなー。

ソプラノ歌手としてはヤノヴィッツが一番「好き」なんだけど、やっぱりカラスは別格。
それこそ歌わずに「立ってるだけでも」マリア・カラス!

ちなみに「マリア・カラス 伝説のオペラ座ライブ」観たのは2017年11月14日。
地元のホールで。
当時のツイッターから拾うと、以下のような感じ。

1958年パリ・オペラ座デビューの映像。
歌が素晴らしいのは当然で(今となっては些か古めかしいとしても)、やはりカラスは「演技」が上手いと痛感。
目線の使い方とか特に。

前半はノルマ、トロヴァトーレ、セビリアの理髪師から1、2曲ずつ。
後半はトスカの2幕。
前半は同じドレスなのに、ちょっとした仕草とかで役柄を「見せる」の素晴らしい。
「今の歌声は」のロジーナ、可愛く見えたもんね(笑)。