通勤ミュージック~0811112008/11/11 17:11:21

*ヤナーチェク:シンフォニエッタほか(セル/COほか)

早速聴いた。
山盛りの、他の未聴盤を差し置いて。(苦笑。

いかにもセルらしい、バランス重視の演奏。
「ファンファーレ」の悠然とした構え。
そこにあるのは、熱さよりもひんやりとした水晶の手触り。

マッケラスのようなそびえ立つ高揚感はないものの、例えば最終楽章の旋回音型が目に見えるかのようにクリアなのは鳥肌モノ(特にCl.とFl.)。

特筆すべきは、3楽章や5楽章冒頭のようにテンポの遅い部分で見せる、沈み込む空気。
涙を見せることなく、高貴な憂いの色が音に漂う。
同じコンビによる「ハーリ・ヤーノシュ」の“間奏曲”で聞こえるモノと全く一緒。

結果的にはやっぱり、マッケラス盤を「超す」ことはなかったけど、これも大事な1枚になった。

併録曲。
「タラス・ブーリバ」はA.デイヴィス/トロント響。
マッケラスとはずいぶん違う印象。
良い意味で真っ正直、素直。

更にオーマンディ/Pho.によるコダーイが2曲。
「マロシュセーク舞曲」と「ガランタ舞曲」。
ドラティの全集聴く前にこっちで初体験してしまった。(苦笑
さすがオーマンディ、分かりやすく曲をかみ砕いて提示してくれた。

自分でも何となく分かっていたのだが、ボクはロシア系はもちろんなんだけど、東欧系も相当好きだな。(苦笑
ヤナーチェクやコダーイも、カテゴリに入れるべきなのか?