マイ初演。2009/01/23 23:55:14

生(演奏会)であれ、音盤であれ、放送であれ、どんな曲でも何かしら自分にとっての「初体験」というのはあるもの。

ボクはそれを「マイ初演」(笑)と名付けてる。
名前はともかく、これってすごく大事。
それによってその楽曲の第一印象が決まるし、ある意味刷り込みとも言える影響を大きく与えるから。
もちろん、細かいこと言えば、乳幼児のころに何か耳にしてるってのもあるかもしれないけど(苦笑)、あくまで自覚的に聴いた「初演」ね。

ボクは小学生からピアノをしていたけど、クラシック音楽に本格的にはまっていくようになったのは中学生から。
いきおい、色んな曲の「マイ初演」がその時期に集中している。

当時はちょうどレコードからCDに切り替わる時期。
とは言え、当時はそんな今みたいに(苦笑)音盤買いまくることは出来なかったから(高かったし)、FM放送のエアチェックだったり、図書館でレコード借りてきてテープに落としたり。

あと、中学2年の時の友人(寿司屋の息子)が同好の士で、よくCDをテープに落としてくれた(お父さん譲りの趣味だったみたい)。
もう10年以上会っていないけど、彼には感謝している。

閑話休題。

その「マイ初演」で体験した演奏が、自分の中でデファクトスタンダードになってしまうのはやむを得ない。
当時は同種異演をたくさん聴くなんてことはあまりしない(出来ない)し、同じの繰り返し聴いてたから。

いくつか印象的な「マイ初演」をメモ書き。

☆ベートーヴェン
交響曲第6番 フルトヴェングラー/VPO
→ 沈思黙考する「哲学の森」のような1楽章。そういう曲なんだと思ってしまった。払拭できたのは、ベタだけどワルター盤のおかげ。(笑

☆チャイコフスキー
交響曲第5番 シャイー/VPO
→ この曲に魅せられ、その後山ほど聴くことになるきっかけ(爆笑)。だから今でも大事な音盤の一つ。

☆シベリウス
交響曲第2番 レニー/VPO
→ 「田園」に書いたことに近いかも。その後どんな演奏を聴いても2楽章が「速く」感じる。(苦笑