通勤ミュージック~0902162009/02/16 22:14:40

*ブルックナー:交響曲第5番(シューリヒト/VPO)

DGのVPO150周年ボックスにも入っていた1963年2月24日のライヴ。Altus盤で購入。
「シューリヒトらしくない」(orブルックナーらしくない?)との枕詞でずっと語られている音盤。

この曲について多くを語れるほど聴いていないし、すごくシンパシーを持っている曲というわけではないけれど……。

まさに「凄演」という言葉がふさわしい!
金管の意志的な強奏、1楽章や3楽章の凄まじいアゴーギク。
しかしその動きも決して「忘我の境地」なのではなく、キリリと手綱を引き締めた上での操作であるところが素晴らしい。
その意味では、「~らしくない」というのは当たっていないのかもしれない。
例えばスタジオ録音(EMI)の8番や9番。
もちろんここまで息をのむようなスピードではないけれど、あの飄々と一筆書きのように進めていく感覚と通じるものが確かにある。

そして最終楽章。
ベートーヴェンの「第9」と同じく、それまでの楽章が回想されていく手法の鮮やかさ。
コラール主題と二重フーガの荘厳さ。
そういったこの曲の「説明」を、この演奏は自然と教えてくれる。
クライマックスの「キメ」を耳にすると、この曲に対して「8番に匹敵する名作」という声があることが、やっと分かった。

ちなみにこの曲の「マイ初演」はシャルク改訂版のクナ/VPO。
でも恥ずかしながらあまり印象がない。(汗
逆に今聴いてこそ、その「異形」の改作から透けてくるクナの魅力が分かるのかも?
ヨッフム&SKDの全集も未聴だし(きっとむしろこういう演奏を「マイ初演」にすべきだったのか?)、5番をもう少し自分の中に染み渡らせるべき時期なのかもしれない。

シューリヒト/VPOのAltus盤によるブルックナーは、8番のライヴも買っているので、こちらはスタジオ盤との比較が楽しみ。

……何だかホントにブルックナー苦手なのか分からなくなってきたぞ。(苦笑
まあ、一度聴いてヤッホーイ!みたいな曲でないところを敬遠しているきらいがあるのかな。(何て頭の悪いたとえ。失笑
スルメのように何度も噛み締めてこそ味が出る、みたいなところがあるから。

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