狩猟日記~0909122009/09/12 18:29:10

・チャイコフスキー:「くるみ割り人形」(抜粋)、幻想序曲「ロメオとジュリエット」(オーマンディ/Pho)

オーマンディ、RCA時代の三大バレエ抜粋集。
最後の1つ、念願の「くるみ割り」をやっとゲット!

ラッパが吹く「雪のワルツ」、最後にオクターブ上がるとの噂の「花のワルツ」。
以前も書いたけど、レビューだけでもうドキドキ。

期待通りだといいな。(怖くてすぐ聴けないヘタレ。苦笑

狩猟日記~0909152009/09/15 19:10:56

・ワーグナー/マタチッチ編:「神々のたそがれ」組曲ほか(マタチッチ/チェコフィルほか)
・ワーグナー/マゼール編:楽劇「ニーベルングの指環」管弦楽曲集(「言葉のない指環」)(マゼール/BPO)
・ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー、パリのアメリカ人ほか(マゼール/クリーブランドo.ほか)

マタチッチの盤は以前から気になっていたんだけど、これだけで1枚というのがなぁ……と思っていたら、フィルアップにコンヴィチュニーの演奏も入れたお得(?)な盤があるのを中古屋で見つけゲット。
マゼールの“抜粋”も前からチェックしていた。
ていうか、恥ずかしながら全曲持っていないのに、オケ物ばかり増えていくのはどうだろうかと若干反省。

オペラをもっと強化(というか1種も持っていないレパートリーだって結構ある)という今年の目標はどうなった??(汗

ガーシュウィンは今年吹奏楽団の演奏会でする「キューバ序曲」の同曲異演を増やしたかったため。

通勤ミュージック~09090162009/09/16 23:38:46

*:ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー、パリのアメリカ人、キューバ序曲(マゼール/クリーヴランドo.) コープランド:市民のためのファンファーレ、バレエ「アパラチアの春」組曲(メータ/ロスアンジェルスpo.)

所属している吹奏楽団の定期演奏会でキューバ序曲するので、デュトワ盤以外にも所有すべく購入。
ところが他の曲も結構良くていい買い物だった。

さすがの才人マゼール。
こんな意外な?レパートリーでもとにかく刺激的。

まずは「ラプソディ~」。
もう頭のクラリネットからこぶし入れまくりでニヤリ。
管楽器の思わぬ強奏や、打楽器(特にバスドラ)の一撃にびっくり。
やっぱり才気煥発、手練手管の妙!
だからこそ、中間部の素直な美しさがかえって際立つ。
……でもホルン強奏するんだけど。(爆

「パリのアメリカ人」。
とにかくスイスイと流れていく粋さ。
交通渋滞を巧みにさばく警官みたい?ていうと語弊があるかもしれないけど。
もちろん決してメカニックなのではなく、常に遊び心がある。
「ホームシックのテーマ」も飄々と風切るようなスピード感。
憂鬱さは薄いけれど、かと言って「薄味」ではない巧みさ。

キューバ序曲も快速とホルン強奏がたまらない。
この曲は打楽器強調は当然で、実はホルンがキモなので。

マゼールの“技”の前では分が悪いように感じるけど、フィルアップのメータも十二分に健闘。
個人的にはそれほど好きな指揮者ではないけれど、LAPOとの演奏は何と言うか、まっすぐな感じが気持ちいい。

市民のためのファンファーレは、とにかくキラキラしたブラスといい、ビシッと引き締まったTimp.も、この曲に期待する「鳴り方(響き方&歌い方)」が文句なしに展開されて嬉しい。
「アパラチア~」は美演。
当たり前のことなんだけど、キビキビしたリズムに、改めてこの曲がバレエ音楽であることを再認識する。

通勤ミュージック~0909182009/09/18 19:55:36

2009年も後半と言うのになんだけど、メモリアルイヤーということで、メンデルスゾーンの交響曲全集を聴く。
もはや鉄板とも言うべき、DGのアバド&LSO盤。
以前から3&4番は持っていたのだけど、全集購入で中古屋へ。(苦笑
ちなみに1番、2番はこの盤が「マイ初演」になる。

*交響曲第1番、弦楽八重奏曲~ スケルツォ、「真夏の夜の夢」序曲、序曲「フィンガルの洞窟」、序曲「静かな海と楽しい航海」

上記の通り、1番はマイ初演。
だけど、すごく耳(と心)にスイスイ入ってくる。
理屈ぬきにいい曲。

この若書きでさえ、もうすでにメンデルスゾーンそのもの。
細胞の隅々まで染み渡っていくような愉楽の響き。
美しく、楽しく、心地よいという事はなんと素晴らしいのか。
深々とした響き。遅めのテンポから見えてくる音の粒立ち。
木管や内声の思わぬ響きにいつも驚かされる。
夢うつつの境をさまようような浮遊感。

悲痛な青春の吐露のような冒頭の主題から心をわしづかみにされる。
アバドらしく、節度を失わない歌わせかたのおかげで、曲がすんなり体に入ってくる。
さらりとした中に静かな歌が溢れる2楽章。
3楽章の抑えた中にも滴る味わい。
そしてキリリと引き締まった終楽章フーガの張力。
モーツァルトの25番を彷彿とさせながら、“疾風怒濤”感よりもあくまで上品さを失わない短調。
古典の品格の上層にしなやかに乗るロマンの歌。

弦楽八重奏のスケルツォ。
管弦楽編曲版のこの曲、大好き。
メンデルスゾーンって、ベートーヴェンとは違う意味で「スケルツォの達人」だと思う。
その端的な証拠とも言える一曲。
いつも愛聴してるのはトスカニーニ盤。

アバドには、確かにトスカニーニのピリリとした肌刺す感じはない。
だけど肩の力の抜けた飄然さ~吹き渡る春風のような~はもしかしたら、この曲の性格的にはむしろふさわしい形なのかもしれない。

好きと言っておきながら、実は恥ずかしながらオリジナルの弦楽八重奏は未聴。
まだまだ勉強が必要ですな。(苦笑

「真夏の夜の夢」序曲。
グイグイと意志的な前進性。だけど暑苦しくはない。
クレンペラーの夢幻感やプレヴィンの穏やかな語り口とも違う、溢れ出す物語そのものを眼前にさらけ出すような喜ばしさ。
とにかく爽快なまでの意志。これはこれでありだと思う。
そして何より、せっかちになるギリギリで踏みとどまる力!
巧みなテンポ操作は、歌うところでグッと落としても自然さを失わない。

序曲だけではもったいない! 他の曲も聴きたい!
……BPOとのライヴ(ソニー盤)も買わないと。

アバドとメンデルスゾーンとの相性の良さを、ずばり見せてくれる「フィンガル」。
陳腐かもしれないけど、音だけで、まさに風景が目に浮かぶ。
これが波しぶきでなければ何なのかと言わんばかりの、寄せては返す弦のさざなみ。

「静かな海と楽しい航海」も同様。
どちらかと言えばちんまりと地味なこの曲が、この上もない上品さと高貴さを持って艶々と輝く。

狩猟日記~0909302009/09/30 18:08:02

・ハイドン:交響曲&ミサ集(バーンスタイン/NYPほか)

例の12枚組。
結局買っちゃいました(ヤフオクだけど)。

ほら、今年はハイドンもメモリアルイヤーだし。
ほら、省スペースになるし。

何と書いても言い訳。(苦笑