Reflections2010/04/26 01:34:42

レニーのドキュメンタリー映像。
やっと見た。(汗

輸入販売元(?)のキングのコメントに

「バーンスタインから語られる数々のエピソード、偉大なる指揮者バーンスタインの全貌を描き出す!」

とあるのだけど、少し大げさかな。(苦笑
語られる内容は、大ファンでなくとも、レニーについて基礎知識がある人なら知っているようなエピソードが中心だし。

とは言え、1977年にイスラエルで行われたレニーの回顧演奏会のリハを中心とした映像は見応え十分。
耳だけだとやや難解に感じる「カディッシュ」も、動く絵で見ると、スッと入ってくる。

以下、箇条書きながら感想。

*「大学祝典序曲」についての矛盾??
→ ライナーの前でこの曲をピアノで弾かされた話。以前読んだ本では、「子供の頃替え歌で歌っていたのですぐ分かった」と書いてあったのだけど、この映像では「知らない曲だった」と言ってる。

*「人が音楽と同じくらい好き」と「人といる方が孤独」の複雑な感情
→ 映像の最初の方で「人が音楽と同じくらい好き」と語っているが、後半、作曲について語るときに「人といる方が孤独」と言っている。でもこれは矛盾ではなく、どちらも真実なんだろう。いかにもレニーらしい、アンビヴァレントな気持ち。それだけでなく、作曲についての話はこの映像の中で一番面白い。

*作曲について。
→ 「あまり作ってはいないけど、無調の曲をいっぱい演奏してるのを忘れないで欲しいよ」というコメントが少し笑える。あと、「多くの作曲家は自作についてわかったふりをしている」にみせる強いプライド。「折衷的」へのこだわり。それは「アメリカらしさ」ゆえなんだろうか。

*批評について。
→ 批評家と聴衆は違う、という言葉にこそ、批評を気にしている一端も見える。繊細。

*おまけ。
→ ボーナスで入ってるスライドショーのBGMが屋根牛なのはいかがなモノか。ここは自作の何かにすべきでは??

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