マイナー曲で、何を魅せるのか。2010/05/30 02:34:33

*ベートーヴェン:ピアノ・ヴァイオリン・チェロのための三重協奏曲、合唱幻想曲(ケーゲル/ドレスデン・フィル、レーゼル(P)、フンケ(Vn) 、ティム(Vc)、ライプツィヒ放送合唱団ほか)

トリプルコンチェルトと言えばやっぱりカラヤン盤なのだけど、それほど頻繁に聴くわけじゃない。
そしてこのケーゲルの音盤を聴いてまず思ったのは、「カラヤンの演奏ってどうだったっけ?」てこと。

ホントに「良い」演奏とはそういうものなのかもしれない。
他への広がり、関心や興味を喚起する。

曲へのストレートな共感を感じる。
気持ちよいほどまっすぐな表出。
この曲が持っている、サロン的な「軽さ」を楽しむ。

1楽章の掛け合いの妙。
2楽章のピュアな空気。
3楽章の愉悦。

これもケーゲル、あれもケーゲル。
奥が深い。

合唱幻想曲も同じ。
朗らかで笑顔なケーゲルがいる。

あまり「異形」の面ばかり強調してはいけないのだろうな。