通勤ミュージック~09090162009/09/16 23:38:46

*:ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー、パリのアメリカ人、キューバ序曲(マゼール/クリーヴランドo.) コープランド:市民のためのファンファーレ、バレエ「アパラチアの春」組曲(メータ/ロスアンジェルスpo.)

所属している吹奏楽団の定期演奏会でキューバ序曲するので、デュトワ盤以外にも所有すべく購入。
ところが他の曲も結構良くていい買い物だった。

さすがの才人マゼール。
こんな意外な?レパートリーでもとにかく刺激的。

まずは「ラプソディ~」。
もう頭のクラリネットからこぶし入れまくりでニヤリ。
管楽器の思わぬ強奏や、打楽器(特にバスドラ)の一撃にびっくり。
やっぱり才気煥発、手練手管の妙!
だからこそ、中間部の素直な美しさがかえって際立つ。
……でもホルン強奏するんだけど。(爆

「パリのアメリカ人」。
とにかくスイスイと流れていく粋さ。
交通渋滞を巧みにさばく警官みたい?ていうと語弊があるかもしれないけど。
もちろん決してメカニックなのではなく、常に遊び心がある。
「ホームシックのテーマ」も飄々と風切るようなスピード感。
憂鬱さは薄いけれど、かと言って「薄味」ではない巧みさ。

キューバ序曲も快速とホルン強奏がたまらない。
この曲は打楽器強調は当然で、実はホルンがキモなので。

マゼールの“技”の前では分が悪いように感じるけど、フィルアップのメータも十二分に健闘。
個人的にはそれほど好きな指揮者ではないけれど、LAPOとの演奏は何と言うか、まっすぐな感じが気持ちいい。

市民のためのファンファーレは、とにかくキラキラしたブラスといい、ビシッと引き締まったTimp.も、この曲に期待する「鳴り方(響き方&歌い方)」が文句なしに展開されて嬉しい。
「アパラチア~」は美演。
当たり前のことなんだけど、キビキビしたリズムに、改めてこの曲がバレエ音楽であることを再認識する。

通勤ミュージック~0901042009/01/04 18:00:56

本日から仕事始め。
別に普段からローテーションの不規則な仕事しているので、正月明けとはいえ、別に「もう仕事か」とはあまり思わないけど、まあやはりこういう日には元気の出る音盤の方がいい。

*ガーシュウィン:パリのアメリカ人、ラプソディ・イン・ブルー、交響的絵画“ポーギーとベス”、キューバ序曲(デュトワ/モントリオール交響楽団ほか)

ボクはデュトワの熱心な聴き手ではないけれど、この音盤は「らしくなくて」面白い。
フランスものやロシアもので見せる精緻さやキレイさよりも、構えの大きさやダイナミックさを優先した感じがする。
特に「パリのアメリカ人」と「ポーギーとベス」。

と言いつつ、「ラプソディ~」は曲想からも、上記のデュトワの特長も生かされていて、これはこれで満足(特に中間部の品の良い歌わせ方!)。
しかもカットもない(みたい)だし、そこも魅力。
ロルティのピアノも、羽目を外すことこそ無いものの、フレッシュでいい。
ボク自身が愛聴している音盤は、「弾き振り」(レニー、プレヴィン、T.トーマス……)がほとんどなだけに、逆にかえって新鮮に感じてしまうのかも。(笑

カットと言えば、「ポーギーとベス」、ずっとプレヴィン盤しか持ってなかったけど、冒頭ってこんな風に静かに始まるのがホントなのか??
演奏自体はプレヴィン盤の方がイキが良くてスキだけど(苦笑)、この曲好きだし、もっと揃えなきゃな。(いきなり新年の抱負違反か?笑

「キューバ序曲」はもう少しノリノリ~少々乱れるくらい~の方がいいかな……とも思うけど、まあそれはデュトワに求めるべき味ではないわな。