牛牛(ニュウニュウ)@浜離宮朝日ホール2019/07/17 22:26:38

6月26日の夜。

奥方がハマってるアニメ「ピアノの森」に出てくる中国人ピアニスト、パン・ウェイの演奏を担当しているピアニスト。

奥方が行きたい、とのことでじゃあせっかくだからお供すっか、と同行(箱が職場近くだから仕事後に行ったけど)。
アリス以外のピアニスト聴くとかいつ以来かしら。

曲は
メンデルスゾーン:ロンドカプリチオーソ
ショパン:即興曲第2番、第3番
同:ピアノソナタ第2番

ショパン:舟歌
リスト:ウィーンの夜会
シューベルト:即興曲第2番、第3番、第4番
ショパン:スケルツォ第3番

アンコールはショパンの革命、ワルツ遺作、リストのカンパネラ。

演奏は全体にかっちりしているというか、あまり即興性を感じさせないタイプ。
ソナタやスケルツォ、悪くはないんだけど平均点というか優等生というか……。

ただ、それなのに妙にオーバーアクションなんだよなぁ。
演奏の始めとか終わりとか特に。
空いてる片手で指揮してるみたいな振り(?)とか。

まあ自然と出てるのかもしれないけど、あまり好きじゃあない(苦笑)。
エキセントリックな演奏するタイプならまだ分かるんやけどね。
目につくというか鼻につく(苦笑)。

個人的にはショパンよりリストとシューベルトがハマった。
特に「ウィーンの夜会」は上記した「振り」も曲の粋というか、風雅にマッチしててOK。
演奏もインティメイトで好感。

続くシューベルトの即興曲も、ショパンより劇性を見せてくれてなかなかの熱演。
シューベルトのソナタみたいな内省的な曲が合うかどうかは難しいところだとは思うけど……。

アンコールはサービスし過ぎ(笑)。
革命に鐘とか、やり過ぎやんw

ワルツ遺作はそれまでとは打って変わってしっとりと、それでいて主情を滲ませてて佳演。

この感じでソナタも弾いて欲しかった、てのはアンコールあるあるか(苦笑)。

まだ22歳とのことなので今後に期待。
あのオーバーアクションも、コンチェルトとかならハマるのかなー。

……アリスたんに比べて辛口だなーw

溜めない。2019/01/22 01:07:31

あけましておめでとうございます(遅)。
ツイッターにも書いたんですが今年の目標は
「溜めない」
です。
……お金は溜めたいですが。

「モヤモヤした気持ち」とか、「やるべきこと」みたいな大きな括りもありますが、まあミチョランマや積ん読を減らす、てのも当然あるわけで。

防音室にこもってがっつり、も大事ですが、とにかく先ずは聴こうやん?てことです。
というわけで今日は3枚聴いた。

・シューマン:幻想小曲集、幻想曲(ブレンデル)
・メンデルスゾーン:ピアノソナタ第1番ほか(ぺライア)
・ムソルグスキー:展覧会の絵、はげ山の一夜(デイヴィス/ACO)

ブレンデルのシューマンは普通。
というか「飛翔」が激しくない奴はつまらん(笑)。

ぺライアのはなかなか。
そんな同曲異演をたくさん揃えるようなレパートリーではないだけに、この「曲がよくわかる」演奏は好ましい。
「厳格な変奏曲」が入ってるのも推せる。

意外な当たりはデイヴィス。
「展覧会の絵」は効果を狙わない感じで、序盤こそ物足りないんやけど、尻上がりに熱を帯びていく。
とは言えやっぱり外連味とかはないから、最後のキエフでもまるで絶対音楽みたいに聞こえる。

「展覧会」の代表盤としてオススメできるか、と言えば?かもだけど、個人的にはしっかり聴けたし、決して「つまらない」ことはないかと。

面白かったのは「はげ山」。
展覧会とは違って、結構鳴らすし派手なアプローチ。
悪くない(笑)。

……よく考えたらブログ書くのを溜めない!もあるね!

アリスたんソロ。2011/01/13 17:28:30

1月12日
東京オペラシティ。

メンデルスゾーン:厳格な変奏曲ニ短調Op.54nor Op.54
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 “ワルトシュタイン” Op.53
ショパン:
3つのワルツ“華麗なる円舞曲” Op.34
ワルツ第6番 変ニ長調 “小犬” Op.64-1
ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31

アンコール
ショパン:ノクターン20番イ短調
リスト:ラカンパネラ
ベートーヴェン:エリーゼのために

前夜に痛飲したので、予習のための音盤聴く余裕無し(苦笑)。
まあ、真っ白な状態で行くのもエエか、てことでオペラシティ向かった。

今日もサイン会あり。
プログラム、500円ナリ(笑)。
写真的には見たことあるアー写ばっかやけど、キレイだからイイ!

前半。本日も赤いお召し物。
メンデルスゾーンは立ち上がり手探り気味だったけど、4、5変奏辺りから着火。
激しい変奏はグイグイ行く感じで圧巻。

ワルトシュタイン、1楽章は驀進より不安げな肌触り。
連打音の焦燥感。
若干生硬さはある。それも若さか。
3楽章は良かった。
アルペジオの飛翔感。
煌めく、羽ばたく、歌。

後半はショパン。
3つのワルツの描き分け。
自在なルバート、コケティッシュな微笑み。
短調は一転、艶めく色気さえ滲む。セクシー。

「子犬」が鳥肌モン。
気品漂わせて始めながら、キュートだったり、小悪魔チックだったり。
この短さで。げに恐ろしきは女子ナリ(笑)。

スケルツォでメイン?と思ったのは事実。
イイ意味で裏切られた。
また、序盤手探りなのに、突然スイッチが入る。
中盤から煽る煽る。
ギシギシ踏むペダルの音。
燃え盛るミューズ。

トリプルアンコール。
再びのノクターン。
また刹那の涙。

カンパネラ、ミスタッチもあったけど、そんなことどーでもいい。
ぐっとテンポ落とした中間、また着火。嵐の如く。

ラストはエリーゼ。
あの儚さ、また聴けた。

やっぱショパン合ってるなぁ。
ソナタやコンチェルト聴きたい。

同時代にこれだけファンタジー溢れるショパンが聴けること。
神さまありがとう。
アリスたん、ガンガン推すよー(笑)!

前橋汀子。2010/10/17 03:41:18

前橋さんのコンチェルトを連続聴き。

・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(カム/RPO)
深く深く自分を見つめる、内省的なヴァイオリン。ほの暗いオケ。

チョン・キョンファのように燃え上がる火花のような演奏もいいけど(てかシベリウスとブルッフの1番はキョンファが一番好き)、聴き疲れするのも事実。

前橋盤はカップリングもキョンファと同じブルッフ1なので、まさに聞き比べ。

しかし珍しく入手したばっかの音盤消化してるな(笑)。
かくあるべし(苦笑)。

・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(カム/RPO)
シベリウスより直截的な表現かなー。
熱すぎることはないけど、結構ストレート。

やっぱこの曲の3楽章はガチ。「ブラームスのに似てる」て人もいるけど、時代的に逆じゃないの(笑)。

王道のメン&チャイもこないだまで聴いてた。
バックはエッシェンバッハとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団。

メンデルスゾーンがすごく良くてうれしい驚き。
終楽章のワクワクするような高揚感。
特にコーダの追い込み。

メンコンって一見、「軽く」見える(聞こえる)だけに、「何となく」弾きました、みたいな演奏がゴマンと溢れてる気がする。
流してる、というか。
でもその明晰さや歌において、数多のコンチェルトの中でもある意味「相当難しい」んじゃないかなぁ。

モーツァルトが一筋縄ではいかないのに近い。
そんな風に思う。

しかしメンコンって、自分の場合チャイコを集める中で、カップリングで増えて行くとこがあるのも事実。
でもこの組み合わせ、最近は減ったよね。
昔の「運命&未完成」と一緒??

チャイコフスキーについてはまたいつか。

マーチでアゲアゲ。2010/04/02 00:32:14

*グレート・マーチズ(バーンスタイン/NYP)

新年度、さらには転勤に伴う新生活ということで、一発気合を入れるために、未聴CDの消化ではなく、敢えてこの1枚。

先日までの寒さが嘘のように、暑いくらいの今日の東京。
その「暑さ」に引けを取らぬレニーの「熱さ」。

さんざ自分が中学校の頃に吹奏楽団でやったスーザの行進曲や「錨を上げて」が、イケイケドンドンでぶっ放される。
特に「星条旗よ永遠なれ」。
こんなに刺激的だったっけ??(笑

いわゆる“クラシカルな”楽曲でもそのスタイルは変わらない。
「3つのオレンジへの恋」のピリピリするようなテンション。

「ルール・ブリタニア」とか「ルイ・マルセイユーズ」みたいな短い曲だと、なおさらその勢いが痛快。
当時のレニーのいわゆる「録って出し」が間違いなくプラスの方向に働いてる。

アイーダの、屈託のない(無さすぎる??)音抜けの良さ。
オペラのワンシーンなのではなく、あくまでも一つの行進曲として立ってる。
後半のテンポ上がるとこのドキドキ感!

最初からむやみに熱い「酋長の行進」。
じっくり盛り上げる? 何それ?て感じ。(笑
抑え切れぬ熱気が奔流となって、終結に向かってなだれ込む。
なんてクドい見栄きりと、その後の加速!!

もう、どうしてくれるんだ。
出勤前に必要以上のアドレナリン出ちゃったじゃないか。(苦笑
久しぶりに聴いたけど、やっぱレニーの美徳ってこういうことだと思うよ。