前橋汀子。2010/10/17 03:41:18

前橋さんのコンチェルトを連続聴き。

・シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(カム/RPO)
深く深く自分を見つめる、内省的なヴァイオリン。ほの暗いオケ。

チョン・キョンファのように燃え上がる火花のような演奏もいいけど(てかシベリウスとブルッフの1番はキョンファが一番好き)、聴き疲れするのも事実。

前橋盤はカップリングもキョンファと同じブルッフ1なので、まさに聞き比べ。

しかし珍しく入手したばっかの音盤消化してるな(笑)。
かくあるべし(苦笑)。

・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(カム/RPO)
シベリウスより直截的な表現かなー。
熱すぎることはないけど、結構ストレート。

やっぱこの曲の3楽章はガチ。「ブラームスのに似てる」て人もいるけど、時代的に逆じゃないの(笑)。

王道のメン&チャイもこないだまで聴いてた。
バックはエッシェンバッハとチューリヒ・トーンハレ管弦楽団。

メンデルスゾーンがすごく良くてうれしい驚き。
終楽章のワクワクするような高揚感。
特にコーダの追い込み。

メンコンって一見、「軽く」見える(聞こえる)だけに、「何となく」弾きました、みたいな演奏がゴマンと溢れてる気がする。
流してる、というか。
でもその明晰さや歌において、数多のコンチェルトの中でもある意味「相当難しい」んじゃないかなぁ。

モーツァルトが一筋縄ではいかないのに近い。
そんな風に思う。

しかしメンコンって、自分の場合チャイコを集める中で、カップリングで増えて行くとこがあるのも事実。
でもこの組み合わせ、最近は減ったよね。
昔の「運命&未完成」と一緒??

チャイコフスキーについてはまたいつか。