「全集」考。2008/10/22 23:22:25

音盤には、「全集」と言うものがある。
狩猟時に「単曲で何枚かあるけど……全集だと割安だし……」と悪魔の声に負けて結局肥やしを増やす禁断のワナでもある。(苦笑

まあそんな冗談はさておき。
全集に求められるものって何だろう。
もちろん、最初から全集を狙って録られたものと、結果として「全集」になったものでは、多少のコンセプトに違いがあるのは仕方がないとは思うが、もの凄く雑駁な言い方をすれば……、

 3 割 打 者 。

なんじゃないかと思う。
つまり「ホームランか三振」では困るわけ。
こう書くと、平準化された「お行儀のいい」演奏がいいのか、と誤解されそうだけど、そうじゃない。
野球で言うところの3割打者を常にキープする、もっと分かりやすく言えば「イチローの水準」を保たなきゃいけないわけで、それはとてつもなくハードルが高い。
「まあまあ」てのは「3割打者」じゃないのだ。

その観点から「全集」を聴くとまた評価も違ってくる。
単曲ならもっと好きな、あるいは魅力的な音盤があっても、トータルでの「仕事」に惚れ惚れする、てのもあり得るわけで。

ブラームスとシューマンの交響曲全集は、買いやすい(=枚数が少ない)こともあって、つい手が伸びる。
もちろんどちらの4曲も名曲であり、好きだと言うことが大前提にあるのだけど(シューマンの2番だってそう!!)。
今家ではないので自信ないけど、前者は確かレニー3種(映像除く)、ボールト、バルビローリ、カラヤン2種(80年代DG、MEMORIES)、ケンペ(MPO)、クレンペラー、スウィトナー、イッセルシュテットがあったはず(当然のごとく、うち何種か未聴。失笑)。
セルやワルターは、リーチなのでいずれ揃うだろう。、

シューマンはレニー2種、クーベリック(SONY)、ショルティ、エッシェンバッハ……こちらはもうちょっと追加したい。
世評の高いサヴァリッシュは、持ってる盤のカップリングが悪く、なぜか4番だけ無い。
これこそ全集で買って、バラを売っちゃうパターン。(苦笑
シャイーのマーラー版はすごく気になるし、名盤の誉れ高きパレーも必須かなぁ。

ちなみにチャイコフスキーは皆さんご想像の通り、10種以上あります。
5番集めるときに「どうせ全集あるなら……」というパターンに見事はまってるわけで。
普通のクラシックファンの平均所有率よりは高いだろうな。(苦笑

平均、と言えば、ベートーヴェンの交響曲全集。
これが自分はちょっと低いのではないかと気づいた。
ちゃんと聴いたのが、レニー2種(映像除く)、フルトヴェングラー、シェルヘン。
明らかに偏ってる。(苦笑。
もちろんベートーヴェンの場合、単曲で色々持ってるから、それで中和(笑)されている面はあるけど、もう少し幅を広げた方がいいと思って、かなり意図的に集めている。
現時点でクリュイタンス、コンヴィチュニー、イッセルシュテット、カラヤン(MEMORIES)、ケーゲル、ケンペ(MPO)、レイボヴィッツ、モントゥー……そしてカツァリス(爆笑)。
さあ全て聴き終わるのはいつだ、て話だが、ベートーヴェンの全集は根性出せば1日で聴けるはず。
演奏会だってやってるくらいなんだから。(苦笑

「全集」て、交響曲だけではないけれど、やはり自分が一番好きなジャンルだから、ちょっとまとめがてら書いてみた。

追記。
マーラーはレニー2種さえあればいいと思ってますが何か?
……と言いつつ、クーベリック・ショルティ・テンシュテット・シャイー辺りは持っててもいいのではないかと悩む。
でも枚数が多いよ! 未聴の山が一気に膨れるよ!