通勤ミュージック~0810302008/10/30 17:54:19

*ロンドン・チャイコフスキー全集第2巻:管弦楽曲集
Disc3:組曲第3番(マゼール/VPO)、弦楽セレナーデ(マリナー/アカデミー室内o.)

先日の続き。
組曲第3番は名演!
このコンビの交響曲全集と同様、刺激的。
才気溢れる若き日のマゼールが繰り出す技にメロメロ。

マリナーの「弦セレ」はいい意味でも悪い意味でも小粒。
そういう音楽を指向していないからだとは思うけれど、こってり濃厚な歌い方は一切しない。
フレーズも短距離で、響きを残さずスキッと切ってしまう(録音のせいもあるけど)。
スタイルとして一貫性があるので、それはそれで評価できる。
個人的に「好きか」と言われれば……NOだけど。(苦笑

ゴージャスなカラヤン、ずっしりと構築感のあるデイヴィス、とにかく歌うバルビローリ、バレンボイムも捨てがたい。
愛聴盤がいっぱいあるだけに、ちょっと分が悪いか?
しかしこの曲、某人材派遣会社のCMのせいで、素直に聴けないのは困りもの。
そういや1812年もそうだな。某缶コーヒーのせいで。(苦笑

追記。
1812年と言えば、先日のドラティ盤。
改めて静かな環境で聴き直した結果、あの日書いたよりも評価上げます。
ド派手ではないという大筋の印象は変わらないものの、「技」の面白さがより聴き取れたので。
あのアゴーギクの巧みさ、やっぱ普通じゃできません。
何より一番最後のEsの伸ばしにドラムロールを重ねる解釈は大好きなので、それをやっていることだけでもポイントアップ(初聴で気付けよ。苦笑)。
ただしこの解釈はオーマンディのRCA盤もしていて、そちらの方が勢いあってもっと良い。
確か、オーマンディはスネアだけ重ねていたはず。
ドラティはティンパニも重ねていて、それがちょっと減点。