2021年6・7月の #ミチョランマ 消化2021/08/30 22:57:17

7月に6月分更新できなかったのでまとめて2カ月分!
エントリ分けないのが潔いでしょ?(自分で言うな)
今回は内容的にもまとめた方がいいので、まあ結果オーライ(だから自分で言うn)。

まずは6月の #ミチョランマ 消化。
*22~24枚目
ベートーヴェン(リスト編曲):交響曲第1番、2番、3番「英雄」、4番、5番
シプリアン・カツァリス

リリースされた時は結構話題というか驚きをもって取り上げられた「全集」。
リストのアレンジどうこうよりも、「ピアノ」向きとそうでない曲があるのが興味深い。

前半で言えば、とにかく刺激的なのはエロイカ!
いかにこの交響曲が「突然変異」かってことが、ピアノで弾かれることではっきりと露わになる。
しかし頭のドミナント連打は、やはり「オケ」でないとアカンねんなぁ……と思った。
ピアノの均質な音だと何だか響きが物足りない。

1番は普通……可もなく不可もなし。
2番が意外とピアノ版でも楽しかった。
1楽章の疾走感が合ってるのかね。

4番はピアノだと魅力半減というかつまらない!(苦笑)。
あの手探りのような序奏から主部に入る「動き」が、ピアノの明晰さで台無しなのよ(笑)。

5番はカツァリスの熱演もあって引き込まれる。
グールドのも聴いたことあったけど全然印象違う(そりゃあそうか)。
特にスケルツォが遅いのが面白かった!

続いて7月の #ミチョランマ 消化。
*25~27枚目
ベートーヴェン(リスト編曲):交響曲第6番「田園」、7番、8番、9番
シプリアン・カツァリス

カツァリスが「のってる」ってのもあるけど、田園はここまで聴いてきたピアノ版で1番良いなぁ。
元々インティメイトな曲想だから、ってのもあるかもだけど。
「嵐」の激しさはそりゃあオケには及ばないけど、逆に終楽章は独奏だからこその純粋な内省が感じられて好き。

7番はまぁピアノ版だなー、ってか小粒な感じ(何)。
ティンパニが活躍する曲だし、やむなしか。

8番はすごく楽しいというか「アリ」!
やっぱりインティメイトな曲想はピアノアレンジにそぐうのね。
……あれ? でも4番はイマイチだったな(苦笑)。

第9はエロイカとは違う意味で「ああ、やっぱりこのシンフォニーは別格なんだな」ってことをピアノ「だからこそ」感じる。
オケとは完全に別物なんだけど、良くできてるなぁ……とただひたすらに感嘆する。

特に不思議なのは終楽章。
当然合唱はないんだけど、その不在を全く感じさせない内容の濃さ。
この楽章が「変奏曲」である、というつい忘れそうになる「事実」をくっきりと感じさせてくれる。
3楽章のテクスチュアの繊細さも、ピアノ「だから」見えてくるものがあって、改めて「綺麗なメロディよね……」と感じたり。

おまけ。
チャイコの全交響曲の2台ピアノ版ってのが最近出てて、実はめっちゃ気になっている……(もっと他の聴いてからにしなさい。苦笑)。