2021年3月の #ミチョランマ 消化2021/04/29 21:17:58

*8~10枚目
アルゲリッチ/ソロ・ピアノ作品集
マルタ・アルゲリッチ

3枚組。1・2枚目がショパン、3枚目がバッハ。収録曲は
*ピアノ・ソナタ第2番「葬送」、第3番、舟歌 嬰ヘ長調、スケルツォ第2番、第3番
*24の前奏曲、前奏曲第25番、第26番、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ、ポロネーズ第6番「英雄」、第7番「幻想」、マズルカ第36番、第37番、第38番
*トッカータ ハ短調、パルティータ第2番、イギリス組曲第2番

ショパンのソナタはどちらも「悪くはない」んだけど今ひとつで残念。
シューマンとリストのソナタみたいに燃え上がるような感じを期待してたんやけどなぁ。
前奏曲の方が好みというか面白い。
ひとつひとつの曲が独立しているのではなく、24曲でひとつの塊というか物語のような解釈。
むしろバッハがすごく良くてびっくり。
きっちり端正なのに歌心溢れるバッハ!

*11・12枚目
バッハ:無伴奏チェロ組曲
パブロ・カザルス

この「古典中の古典」を今まで聴いていなかったことを恥じ入る。
……まあ買ってから寝かせすぎ、てのもあるんだけど(苦笑)。
前に書いたけど、バッハの無伴奏チェロ組曲はそんなに持っていない。
ギター版という変わり種を除けば3種類。
月並みだけどやっぱり「別格」。
この曲の「意味」「意義」が一番伝わってくる演奏。
あまりに有名な1番の前奏曲もとにかく雄弁に語りかけてくる。
音の悪さは全く気にならない、というか全く「悪い」と感じない。
室内楽で独奏、てこともあるのだろうけど、そこを超えて訴えてくる「力」「圧」が凄い。
ムンムンと匂い立つような熱気。

*13枚目
ハイドン:交響曲第94番「驚愕」、第95番、第45番「告別」
カザルス/マールボロ音楽祭管弦楽団、プエルト・リコ・カザルス音楽祭管弦楽団

カザルスの「指揮」するオケ曲って、どれも特別奇を衒うことはないんだけど、それでいて中庸とは違う「濃さ」がどの曲にもある。
もちろん当たり外れもあって、以前聴いたベートーヴェンの7番と8番の1枚は、前者がどうも煮え切らないまま終わってしまって物足りなかった。
ところがあまり期待してなかった8番の方がもう飛び跳ねんばかりにピチピチとした演奏で非常に楽しかった。

ハイドンも当然オールドスタイルではあるんだけど、とにかくどの曲も「愉しい」!
そして「楽」ではなく「愉」を使いたい感じの演奏。
……ニュアンス伝わるかしら?

なお「ベートーヴェン1・6番」「ベートーヴェン2・4番、シューベルト5番」の2枚がミチョランマだから早く聴きたい(聴けよ!)。
モーツァルトの後期6大、シューマン2番も、あとバッハのブランデンブルク&管弦楽組曲もいつか買うんだろうな……てか欲しい(笑)。