通勤ミュージック~0810212008/10/21 12:57:38

*ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(ドレフノフスキ、バーンスタイン/BSO)

85年録音だけどモノラル。裏青盤だから。(残念。
レニーのブラームス・ピアノ協奏曲第1番とくれば、どうしてもグールド盤やツィンマーマン盤と比べてしまう(どちらも名盤だもの)。
どちらかというと、録音時期的にはVPO&ツィンマーマン盤に近いだろうとは想像つくけど。

でも1楽章は、何だか中途半端。
VPOと見せたあの重く暗く濃い爆発感とネットリしたうねりは無く、かといってサクサク進むわけでもない。
変に腰重くて緊張感持続しきれていない。
ソロもかみ合っていないし(緊張感ゆえか?)、簡単な箇所でもミスタッチが目立つ(別にミスタッチ自体は気にしない方だけど、あれ?ていうのが散見される)。

2楽章は悪くない。ツィンマーマンの詩情やグールドの孤絶感こそないけれど、澄んだ水のような素直な「うた」が心地よい。
そして録音に混じってる鳥の鳴き声に思わず微笑む。
いかにもタングルウッドだなー。(笑

3楽章は快演。
一所懸命な汗……ガチンコや驀進ではないけれど、爽快さがある。
ここでのミスタッチは全然気にならない。
むしろ熱っぽさの発露に見える。
ここに来て指揮者と独奏者がようやくマッチングした感あり。
特にカデンツァから最後にかけての受け渡しはいい。
寄り添うホルンや木管、コーダのテンポの駆け抜け方も満足。

全体の遅さはそんな気にならない。
何せ所有盤がレニー2種とルービンシュタイン&メータ盤だから。(苦笑
快速タイプも1枚くらい聴かなきゃダメかな(誰がいいんだろう?)。