通勤ミュージック~0904202009/04/20 23:03:08

*オルフ:カルミナ・ブラーナ(小澤/BPO、晋友会合唱団ほか)

あまりこれまで公にしなかったように記憶するが、実はボク、この曲が大好き。
自分の所属する吹奏楽団でも演奏したことがある(残念ながら抜粋だし歌なしだけど)。

その愛し方は、「チャイ5」的な厳しさ(=ベストを求めて永遠にさまよう)よりも、同じチャイコフスキーでもヴァイオリン協奏曲への愛に近い。
要は、どれを聴いても「良い曲だなー」としみじみ感じ入るというか堪能するというか。
所有音盤もまだ(笑)10種類くらいだけど、どれにもそれなりの良さを感じる。

曲自体を初めて耳にしたのは、確か小学校か中学校の時に見た映画「エクスカリバー」。
何だかワケ分からないまま圧倒された記憶がある。
ちなみに「マイ初演」はシャイー/ベルリンRSO。
野蛮さはないものの、シャープで小股の切れ上がった演奏で、ボウマンのカウンターテナーもユニークだった。

そしてベストはベタだけどヨッフム。
猥雑、官能、野卑……それていて高貴、崇高。
まさに清濁併せ呑む世界観を完璧(!)に表している演奏だと思う。
異常なまでのスタッカートで歌う合唱。
ディースカウの圧倒的なうまさ。
そして何より、ヤノヴィッツの天使のような声!
「とても愛しい方」に関して言えば、他のどんな歌手も彼女に勝てない。

……。
……。
……。

ね、好きだって分かるでしょう。(苦笑
この曲に関しては、つい熱くなってしまうんですわ。

さて本題の小澤盤。
この翌年に収録された(若干歌手陣が違う)映像を以前見たことがあって、全体に漲る熱気に感心したのを覚えている。

こちらの音盤もその方向性において大きな違いはない。
やはり何を置いても、晋友会合唱団のストレートな熱さと、小澤氏の共感っぷりが爽快。
こういう大規模な「マス」、しかも歌唱陣付きの曲で見せる氏の「交通整理力」(しかもそれが機械的に堕していない)はホントすごい。

確かに「えぐみ」や猥雑さは全くないけれど、楽曲へ没入している「夢中で楽しむ感じ」にこちらもグイグイ引き込まれていく。

例えば「おお、運命の女神よ」で見せる、ギリギリまで引き延ばされたフェルマータの沸騰。
「わしは僧院長さまだぞ」のハンプソンと合唱団との真剣勝負。
続く「酒場に私がいる時にゃ」の凄まじい追い込みとタメも、普段のすっきりとした小澤氏の音楽性とは全然違うのだけど、とにかく胸躍らされる。

強いて難点を挙げるなら、BPOの合奏力は完璧なんだけど、それゆえにギシギシ・ゴリゴリした感じに乏しいのがもったいない。
それこそ、近年のオケなら「春の祭典」を楽々と演奏してしまうけど、それがホントにあの曲に求められていることなのか?という贅沢な悩みに近い。

あとは上述したことと重なるけど、「とても愛しい方」がなぁ……。
グルベローヴァの歌唱が少し朗々とし過ぎていて、ボクの中では若干消化不良。

小澤氏はBSO時代にも録音しているので、それも聴いてみたい。
あと、一度見たことがあるとはいえ、やっぱBPOとの映像もいつか買うんだろうな。(苦笑

【おまけ】
出先なので記憶をたどって所有音盤をメモ。
小澤盤以外は下記のはず。

ブロムシュテット/サンフランシスコso
シャイー/ベルリンRSO
デュトワ/モントリオールso
ヨッフム/ベルリン・ドイツオペラo
ムーティ/PO
プレヴィン/LSO
レヴァイン/CSO
サヴァリッシュ/ケルン放送so

未所有で気になるのは、ラトル盤、プレヴィン/VPOあたりかな。

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