第9三昧その2&大晦日のごあいさつ。2008/12/31 23:42:25

頑張ってあと一つ聴いた。(笑

3:ケンペ/ミュンヘンフィル
ウルズラ・コスズート(S) ブリギッデ・ファスベンダー(A) ニコライ・ゲッダ(T) ドナルド・マッキンタイアー(Bs) ミュンヘン・モテット合唱団 ミュンヘン・フィルハーモニー合唱団

真実一路……誠実の極み。
職人ケンペらしい、慈しむような音楽の彫琢。
ひたすらに「きちんと」音楽を作ることが説得力を生む。

3楽章のTp.の警告も決してがならず。
終楽章、間を空けずに歌い始める歓喜主題。
慎み深くあることの、何という強さ。

ただ、その4楽章に少し残念な点が。
昨日も書いた事に通じるのだけど、ボク個人としてはこの楽章では、「声も一つの楽器として楽曲を構成してほしい」と感じている。
だから独唱者がオペラチックにやるのは出来ればご遠慮願いたいのだけど……この音盤がまさにそれ。(涙。
そのスタイルはスタイルで、この楽章の祝典性を強調するものとして理解は出来るのだけど、この音盤の場合、それまでの前3楽章とのギャップが大きいために余計に耳についてしまう。
合唱団は真摯で、「ケンペ流」と齟齬がないだけになおさら。

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ブログという形で「復活」を遂げて2カ月少々。
やはりボクにとってクラシック音楽というものは、血肉のごとく自分から切り離せないものなのだとつくづく感じた。

来年も、たくさんの音楽を聴いて(観て)、自分なりの感動や発見を、拙い言葉だけども皆さんに伝えることが出来れば、何よりの幸せです。

来年もよろしくお願いします。