通勤ミュージック~0811252008/11/25 17:30:24

* シューベルト:交響曲第8番 「未完成」、シューマン:ピアノ協奏曲(アルゲリッチ、ミュンフン/フランス国立放送o.)

2001年パリでのライヴ、エイズ撲滅のチャリティコンサート。
以前「狩猟日記」で書いたとおり、シューマンのピアノコンチェルトに一聴惚れ(?)して購入した、タワレコ限定盤。

シューマンはとにかくすごい。
この曲、古今のピアノ協奏曲の中でもボクの好きなベスト3に入るんだけど、これまでいくつか聴いてきた音盤の中でも屈指の名演。

期待通りに燃え上がるアルゲリッチのテンペラメント。
天駆ける駿馬のように鍵盤から音が立ち上る。
特に終楽章の目くるめくような音の奔流には息をのむしかない。

ただ、敢えて欲を言えばもう少しシューマンに不可欠な「ファンタジー」が欲しいところ(それは例えば、コルトーに溢れかえっているような)。
それを突き詰めるタイプの演奏ではないから、無い物ねだりというかわがままな希望かもしれないが。

シューマン目当てだったけど、未完成も良くて驚き。
考えてみれば、「指揮者」ミュンフンの音盤って、これがボク初めてだわ。

考え込みつつゆっくりと進む、今どき珍しい(古い?)スタイルの演奏。
特に1楽章の不吉なまでの沈思黙考っぷりは、非常に共感。
やっぱシューベルトはこうでないと!
どうでもいいけど、それこそ「8番」って書くと古い、て言われちゃうのかなぁ。(苦笑